ビオチンに副作用はあるの?
たくさん摂取して欲しい栄養素
ビオチンは、私たちの肌や毛髪などを若々しく保ってくれるビタミン。
食事と腸内細菌によって供給されるため、不足しにくい栄養素といわれてきました。しかし今になって、ビオチンが不足しがちな現代人が増えはじめたのです。それはなぜでしょう?
その理由には、現代人がさらされやすいストレスが増えたこと、飲酒・喫煙などの生活習慣や、食生活の偏り(過食・糖質過多)などが挙げられます。
ビオチンは、保湿に必要な「コラーゲン」や「セラミド」の生成を促してくれます。
“レンガの塀”を想像してみてください。レンガは、肌の細胞や真皮、そしてコラーゲンやセラミドの層。コラーゲンやセラミドがあることで、細胞の中には十分な水分が保たれているのです。
しかし、ビオチンが欠乏し、コラーゲンやセラミドが損なわれてしまったら…肌は水分を保つことができなくなり、乾燥やたるみ、しわのできやすい状況に陥ってしまいます。ビオチンは、肌のターンオーバーに欠かすことのできない栄養素なのです。
ビオチンが足りていることで、崩れたレンガ(肌の細胞など)の修復が正常におこなわれるようになります。美容に欠かせないビオチンですが、いまだにこのビタミンの存在を知らない人もいます。
そこで今回は、これからビオチンを飲みたいという方のために、ビオチンを服用するときに覚えておくとよい“5つのポイント”についてまとめました。
副作用は?どのようなことに気をつけて摂取したら良いのでしょうか?
ポイントその1 ビオチンに副作用はない?
ビオチンに、副作用の心配はありません。
過剰摂取となっても、不要な分は汗や尿の中に流れてしまうからです。
ちなみに、1日の摂取目安は男女ともに45~50μg程度。
食事でおぎなうこともできますが、肌疾患の改善などにはサプリメントのほうが効果的です。
ただし、副作用については一つだけ例外があります。
老齢のアメリカ人女性が、1日に10,000μgのビオチンと300mgのパントテン酸を同時に服用し、副作用による体調不良を引き起こしたというのです。ちなみにこのケースでは、「好酸球増加症の胸膜噴門滲出」という副作用があらわれました。
「好酸球増加症」とは、アレルギー疾患などで末梢血中の好酸球数が増える症状のこと。
「胸膜噴門滲出」とは、肺を覆う胸膜の内側に水(分泌液)がたまり、肺を圧迫する症状のことです。
しかし、反対にこのような例も…。
通販サイトなどに寄せられた口コミを見てみると、
・ 1日に5mg(5,000μg)を3回
・ 1日に20,000μgを数回分に分けて服用
というように、最初の例よりもはるかに多くのビオチンを摂取しても、副作用が起こらないというケースもあるのです。ちなみに、多めに摂取しているのは、皮膚疾患の回復を目指す人に多いようです。
副作用を起こした女性が「老齢」であったという点も、無視することができない要因の一つです。
このような副作用の報告は非常にまれなケースですが、副作用が心配であれば低用量のサプリメントから飲みはじめましょう。
服用については自己責任ですので、体調に合わせて調整しましょう。
ポイントその2 飲み合わせを知る
ビオチンと相性の悪い薬があります。
- 免疫抑制剤(リウマトレックス、ネオーラルなど)
- エトレチネート(ビタミンA誘導体)
- 抗生物質(ミノマイシンなど)
- ムコスタなどの胃薬
- 一部の総合ビタミン剤
上記はほんの一例ですが、ビオチンと一緒に服用することで「吸収阻害」という副作用をもたらす可能性があります。ビオチンは、薬との併用によって効果が消えてしまいやすい栄養素でもあるのです。
薬と一緒に使いたい場合には、医師や薬剤師の指示を仰ぎましょう。
総合ビタミン剤については、ビタミンに副作用はありませんが、その他の成分が副作用の原因となる可能性もあります。他のビタミンを取りたければ、ビタミンCならビタミンCというように、複合されていないサプリメントを摂取するとよいでしょう。
ちなみに、ビオチンと一緒に飲むといいといわれているのは、ビタミンCとミヤリサンです。
ビタミンCは、ビオチンの吸収を助け、シミやそばかすの元である「メラニン」の沈着を抑えてくれる成分。
美白効果があるビタミンとしてもおなじみですね。
ミヤリサンとは、酪酸菌(らくさんきん)が配合された整腸薬です。
ミヤリサンは、腸内の悪玉菌やビオチンを食べてしまう腸内細菌を減らしてくれます。
もちろん、副作用の心配はありません。
この3つは、肌疾患の改善・防止に最も効果的な組み合わせで、ビオチンの吸収効率も上がるといわれています。
この組み合わせは以下の様な場合をはじめ、ただ単に便秘しやすいという人にもおすすめです。
- 大人ニキビが気になるという方
- ニキビ跡が気になっている方
- 肌が荒れやすい方
- 掌蹠膿疱症の改善に
- アトピー性皮膚炎の改善に
- 尋常性乾癬の改善に
便秘や下痢などは、ビオチンにとって一番の阻害要因となるからです。
ただし、ミヤリサンはあくまでも整腸剤なので、便秘薬とは違って効果が緩やかです。もう少し強めの効果がほしいという場合には、「強ミヤリサン」がおすすめ。これはミヤリサンの成分をもう少し濃縮した製品で、こちらも副作用の心配はありません。
“肌は腸を映し出す鏡”といわれるように、腸内環境は皮膚の健康を左右します。また、腸は“第二の脳”といわれており、身体を数多くの危険から守ってくれています。ビオチンとビタミンCで、肌や毛髪、爪の修復を。ミヤリサンで、善玉菌の多い腸内環境を作りましょう。
ポイントその3 ビオチンの好転反応とは?
副作用が全くないかというと、絶対と言い切ることはできません。それは、全ての薬剤・サプリメントに共通することではないでしょうか?
ビオチンが美肌に効果的なのは事実ですが、なかには、逆に肌荒れが悪化してしまったというケースもあるようです。
しかし、その症状を副作用ではなく「好転反応」とみる意見もあります。
ビオチンが不足している身体に、高濃度の成分を突然取り入れることで身体が驚き、症状が一時的に悪化してしまうというのです。たとえばそれは、顔の赤らみやのぼせ、かゆみの悪化などの症状としてあらわれます。
その症状が“軽い”場合には、サプリメントの錠数を減らして様子をみてみましょう。
副作用かな?と思ったら、冷静に症状を観察してみてください。ただし、それはあくまでも「症状が軽い場合」についてです。副作用のような症状が強い場合には、すぐにサプリメントの使用を中止し、医師に相談してください。
ポイントその4 食事とビオチンの関係
ビオチンの吸収を阻害する食品、それは「生の卵白」です。
卵白には「アビジン」という成分が含まれており、生のまま食べることでビオチンと強く結合してしまいます。
この結合は非常に強く、アビジン1つにつき4つものビオチンが消費されます。
しかし、80℃まで加熱することでアビジンは変形し、結合することができなくなります。
半熟程度に加熱された卵は、ビオチンの吸収を妨げることがなく、なおかつどの卵料理よりも消化によいのでおすすめです。
ちなみに、生の卵白を使うのは料理だけではありません。
場合によっては、スイーツなどにも使用されます。ムースやティラミスなどがそうですね。
皮膚の炎症がひどい時には、これらの食品も避けた方が無難です。
また、ビオチンはさまざまな食品に含まれますが、全てが同じく吸収されるわけでもありません。
ビオチンは、卵黄や動物のレバー(鶏、豚、牛)、バターピーナッツや小麦などに含まれますが、その中でも穀物に含まれるビオチンは利用効率が悪く、体内でそのほとんどが吸収されずに排出されてしまいます。
ポイントその5 赤ちゃんと受動喫煙
赤ちゃんの腸は未熟で、ビオチンが産生されにくい環境におかれています。
赤ちゃんの肌がかぶれたり、頭皮にかさぶたができたりするのは、ビオチンが足りない傾向にあるからです。頭皮のかさぶたについては、諸説あります。
乳児は母乳からビオチンを得ているため、母体にビオチンが不足している場合や、粉ミルクやペプチドミルクを飲んでいる場合に欠乏に陥りやすくなります。
また受動喫煙は、大人だけではなく赤ちゃんのビオチンも消費させてしまいます。
授乳中は、乳児への副作用の危険性からサプリメントを使用することができません。
家の中で喫煙をする人がいれば、分煙をしてもらうなど、乳児を受動喫煙の危険性から守りましょう。
- ビオチンに副作用はない?
- 飲み合わせを知る
- ビオチンの好転反応とは?
- 食事とビオチンの関係
- 赤ちゃんと受動喫煙
ここでは、以上5つのポイントを紹介してみました。
海外製サプリメントの魅力は、高濃度で大容量なのに、低価格であるというところです。
濃度・用量は商品によってさまざまですので、じっくり比べてみてくださいね。








